てんやわんや

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FinTechがもたらす明るい未来

毎日のようにニュースに上がってますもんね。◯◯銀行がこんなサービスをリリースします、とか、FinTechは従来の金融機関をdisruptするのか、とか。似たようなものばかりで正直もう聞き飽きました。。。どこも似たようなものばっかりなんですもん。

最近ではInsTechなる言葉まで出てきて、もうやりたい放題ですね。だいたい保険も金融に含まれてるじゃないですか?なんでわざわざ。。。そもそもFinTechという言葉自体、完全に一人歩きしてますね。

さて、そんなどうでもいい前置きもこれくらいにして、本題にいきたいと思います。

 

FinTechはDisruptiveなのか?

最近は減ってきた感じがありますが、半年くらい前には"FinTech" = "Disrupter(破壊者)" とという構図で語られることが多かったです。あたかもエイリアンが、これまで過保護なまでに守られてきた金融業界を侵略しにやってくるかのような雰囲気が漂っていましたが、最近はすっかり落ち着いてきました。

というのも、金融業って岩盤規制と呼ばれるように、かなり規制が厳しいんですね。(ざっくりww)
なので新規参入しにくいというのが一つの理由かと思います。

じゃぁできないかといえばそんなことは決してないです。実際、証券ではSBI証券楽天証券が比較的最近立ち上がってかなりのプレゼンスを持っています。ただ、実際やろうと思うと結構タフだ、というのが実際のところだと思います。

もう一つの理由としては、FinTechベンチャーと呼ばれる面々は徹底的にユーザ指向だということです。UIやUXにこだわり、ユーザの反応を見て常にサービスを改善し続けることに全身全霊で取り組んでいて、すべてのエネルギーをフロントエンド、つまりユーザのために集中したいという思想があるのだと思っています。

そうすると、インフラ的な部分は今までの金融機関に任せておいたほうがやりやすい、ということなんですね。いい具合に役割分担ができそうです。

まぁ、いちユーザとしてはそんなことは大して重要ではないですが。とりあえず金融機関にお勤めの皆さん、過ぎに職を失うことはなさそうですね。おめでとうございます。

とまぁ冗談はほどほどにして、

FinTechって何がいいの?

一番身近なのは自動家計簿ツールですかね。MonryForwardとかMoneyTreeとか。CMもやってましたね。オンラインバンキングの IDとかクレジットカードのオンライン用のIDを入れておくと、自動で家計簿をつけてくれるという便利なやつです。私も使ってます。月に一回しか見てませんが。。。

次に馴染みがあるのが決済系のサービスですかね。Squareというのが有名です。iphoneとかipadのイヤホンジャックに専用のカードリーダをつけると、クレジットカードの磁気やICチップで読み込んで決済ができるやつです。今までのでっかいレジって結構高いらしんですが、これがいらないので新しくお店をやる人なんかには嬉しいですね。あとは屋外とかでも簡単に使えるので、場所を選ばずカード決済できるのもいいですね。

もう少し高度なものになると、ロボアドというのがあります。専用口座にお金をまとめて入れておくと、ロボット(高度なアルゴリズム)が自動で運用してくれるというものですね。最近よくCMでやっているラップ口座というものもありますが、こちらは結構手数料が高い(人が運用してるので)ということと、運用してもらうためには数万円以上預ける必要があるので、ハードルが高いです。

なんか、騒がれている割には以外と普通だな、と思われるかもしれませんが、、、もう少し突っ込んでいきましょう。

 

ブロックチェーン

数年前にマウントゴックスが倒産したというニュースで話題になりましたね。ビットコインと呼ばれる仮想通貨のベースになる技術です。

簡単に言えば、改ざんされないようにみんなでそれぞれ台帳を作って監視しましょう!という仕組みのことです。
新しい記録を書く時には、それまでの記録が改ざんされていないことを証明するためのハッシュ値をつけながらチェーンのようにつなげていきます。つまり、誰かが悪意を持って改ざんしようとしたら、全ての人の台帳の、過去の全ての記録を書き換えないといけないので、実質的に改ざんができない、というわけです。

難しいですね。

で、これを応用していろんなことができます。例えば証券取引所は、買う人と売る人の間で第三者として、取引所が不正がないようにしっかり管理しています。これをブロックチェーンで置き換えれば取引所入らなくなるわけです。改ざんされることがなくなりますからね。そうすると取引所が抜いている手数料がなくなるので、証券取引の手数料を安くできる!というメリットが期待できます。

そうなると取引所は廃業してしまうので、そうならないように世界中の取引所は必死で自分たちで実証事件を進めています。

オープンAPI

FinTechと呼んでいいのかわかりませんが、メリットを享受できるという意味ではこれが本命かな、と思っています。

先に紹介した自動家計簿ですが、現状は一部の金融機関を覗いて、IDとPasswordを登録する必要があります。これはMoneyForwardやMoneyTreeなどのサービスプロバイダのサーバーに保存されるので、何かあった時に怖いですよね。会社側からしてもそんなリスクを取りたくない、というのが本音ですが、仕方なくそうなっている状態です。そこで登場するのがオープンAPIという考え方になります。

Facebookアカウントでユーザー登録』、とか『twitterアカウントでログイン』とか、見たことありませんか?これは、そのサービスの変わってFacebooktwitterが代わりに、自分の身元を証明してくれるという仕組みになっていますが、これと似たような仕組みが実現できるのです。

まとめると、MoneyForwardやMoneyTreeにIDやPasswordを登録しなくてもいい!ということですね。

これだけだとあまり芸がないですが、将来的には送金とか振込とかを24時間手数料無料でできるようにならないかなーと思ってます。あらゆる金融機関のAPIを全てまとめて、残高や明細の参照だけでなく振込なども全てできて、電話番号などで友達を識別できれば便利ですよね。どの銀行の口座とか、意識しなくていいですし、手数料のかかる時間とか他行だから、とか気にしなくていいですからね。

似たようなコンセプトの送金サービスなどはもうあると思いますが、まだ使い勝手という意味では伸びしろあり、といった感じかと思います。

究極的にはSMSを送信する感覚で振込できるようになってくれるといいですね。各社がAPI公開しだしたらLINEなんかはすぐに飛びつきそうな気がしますよね。だた簡単にできすぎでも、送り間違いとか怖いですね。まぁその辺はうまくやてってくれることでしょう!!結構近く実現してくれるんじゃないですかね?

 

無責任な終わり方ですが、便利な未来を期待してこの辺りで失敬!